病気休暇からの復帰後に注意すべきこと

ストレスが多い現代、うつ病を発症するシステムエンジニアも増加傾向にある。それに伴ってうつ病への理解も示す企業も増えており、治療や休養のために病気休暇を取ることも以前より容易になっているのだ。しかし、うつ病の人が病気休暇を取って職場復帰できる程に回復した場合でも、復帰後には注意が必要である。

うつ病は他の病気やケガとは違い、回復するのに時間がかかる。完全な回復は期待できないため、上手に病気と付き合っていくしかないという人も多いだろう。そのため、職場復帰した後にも、再発防止に向けて心がけるべきことがある。

1つ目は、病気になる前と同じような仕事量や質を期待しないことが挙げられる。職場に戻るとつい以前のペースで働きたい、働かなければならないと思うこともあるだろう。しかし、休暇日数が長ければ長いほど、思った以上にブランクを感じるものである。思うようにできないストレスはうつ病の再発にもつながるため、最初はペースを大きく落として仕事のスケジュールを立てよう。そこで自分の病気やできる仕事の限界量を、上司や同僚たちに理解してもらうことも重要だ。

そして2つ目は、無理をしないことである。これは仕事量にも当てはまるが、たとえ抑えた仕事量であったとしても疲れを感じた時には休むようにしよう。回復を喜び、仲間たちと以前のように遊びに出かけたり、趣味を楽しんだりしたくなるかもしれない。だが、きちんと休息と睡眠を取れるように、ほどほどにすることを心がけたい。